ブラジルワールドカップ観戦記

サンパウロ国際空港にて

気がつけば昨年暮れから更新していないブログ、ついに2014夏目前にup dateです。

ブラジルワ-ルドカップが終わったばかりですので、サッカ-の話をします。

先ずは、6月に前回大会の決勝の再現、珠玉のスペインvsオランダを観にブラジルへ行ってきました!

日本vsコ-トジボワ-ルと併せて2試合を観るツア-だったのですが、旅程表が送られてきたのが2日前、よくよく見ると飛行時間がニュ-ヨ-クまで13時間、サンパウロまで10時間、レシフェまで3時間、サルバド-ルまで1時間、これは仕方ないとしても、トランジットがニュ-ヨ-クで8時間、サンパウロで5時間、往復の飛行時間約54時間、トランジット計約26時間‥‥!

何かの罰ケ-ムか??

出発2日前なので、何しろもう勢いで行くしかない もちろんスペインvsオランダの魅力もありましたしね‥。

スペインvsオランダ 期待と興奮の試合開始前 スペインの勝利を信じて疑わなかった…

さて、長旅の末に昼過ぎに着いたレシフェのホテルで束の間の仮眠後、開幕戦、ブラジルvsクロアチアをレストランで観戦。ビッフェディナ-にしたものの、同じ料理が3回ほど出てきたただけ‥。そうか、キッチンのブラジル人達は当然観戦だよね- はい、あきらめました。

ブラジルのマルセロのオウンゴ-ルが本大会の初ゴ-ルでしたが、今になって思うと、「ミネイロンの惨劇」を示唆していたのかもしれません。

翌日のスペインvsオランダ戦、このグル-ブで1位通過しないと決勝ト-ナメントで(1位通過するであろう)ブラジルと対戦しなければならないので、双方勝点3を取りに来るスリリングな試合になるはずと期待していました。もちろんスペイン代表のユニフォ-ムに身を包み、彼らの勝利を信じて疑いませんでした。少しだけオレンジ色のウエアが多かったサルバド-ルのスタジアムは、とにかく凄い熱気。国家斉唱から大興奮、PKでスペインが先制した時は、長旅の疲れも吹き飛んで無邪気に喜んでいました。ファンベルシ-の鳥になったかの様な同点ダイビングヘッド、ロッペンの快足ドリブルの後の逆転シュ-トがスペインゴ-ルを突き刺すまでは‥‥

思えば4年前の南アフリカ大会の決勝、ワ-ルドカップの過去の実績から言ったら優勝の順番はむしろオランダだったでしょう。しかし、守護神カシ-ジャスはロッペンとの1対1を2度に亘って阻み、我がイニエスタが延長後半に素晴らしいゴ-ルを決めてくれたのでした。

2014年はまさかの大敗だったけれどグル-プリ-グだし、2010年は決勝で勝ったのだから、これで良い こう考えて気持ちを切り替えました。

そして、カシ-ジャスにリベンジを果たしたロッペンに小さく”おめでとう”と言ってサルバド-ルを後にしました。

日本vsコ-トジボワ-ル 多くのブラジル人たちは応援してくれました☆

翌日の日本vsコ-トジボワ-ル、試合開始後そう時間が経たないうちに思いました。日本は決勝ト-ナメントに行くサッカ-に遠く及ばないと。あまりにも緩い試合、ハ-フタイム、「香川、シュ-ト打て、香川シュ-ト1本うってみろ〜」「大迫〜死ぬほど走れ、必死で走ってみろ〜」と一人叫びました。規律正しく応援する日本のサポ-タ-と異質の日本人?、周りのブラジル人にニヤニヤされました。

チリ、コロンビア、コスタリカ、アメリカ、彼らは讃えられるべき勇敢な敗者でした。

一方日本は‥

7月9日早朝、「マラカナンでブラジルの人達とブラジルの優勝を分かち合う」という私の「死ぬまでにやりたい10のこと」の一つは、ドイツによってあっという間に打ち砕かれました。

あの容赦ないゴ-ルラッシュ、観客席のブラジル人が泣いているのを観て、いたたまれない気持ちになりました。

10日からのブラジル再訪、リオデジャネイロ行きを急遽キャンセルしました。

中学生の頃、ベッケンバウア-、ミュラ-、フォクツの西ドイツが好きでした。1970年メキシコ大会、強いと思っていた西ドイツを準決勝で4-3の死闘の末破ったイタリア、そのイタリアを決勝の大舞台で4-1で一蹴して三度目の優勝を果たしたブラジルは私の中でも王国として別格の存在でした。カナリア色のユニフォ-ムには畏敬の念を抱き、グランドで着たことがありません。

去年のコンフェデレ-ションカップでスペインを3-0で圧倒して優勝したブラジル、スペインを応援する者としては残念でしたが、ブラジルでの大会なのでそれで良い、ワ-ルドカップでもマラカナンの悲劇を払拭して欲しいと願っていました。

今にして思えば、コンフェデ杯で結構上手く行ってしまったことが良くなかったかもしれません。スペインもリ-ガエスパニョ-ラで大活躍したジエゴ・コスタをいきなり先発で起用したことが敗因の一つだったように思います。

【以前の良かった時を無批判に踏襲してしまうことへのリスクヘッジ】-換言すれば【順境時の変化や改革】-は難しいですが、今回の大国の敗戦から学べること、サッカ-から学べることの一つではないでしょうか。

今回はゴルフの話も不動産の話も無く、タイトルに偽りありでしたが、ドイツ優勝からまだ30時間(ブラジルへの片道飛行時間ぐらい?)しか経っておりません、ご容赦下さい。

最後に、今春若くして急逝したT氏、私のブログの校正・アップを初回から担当して頂いていた彼に感謝と哀悼の意をあらためて表します。

カテゴリー: サッカー, 未分類 パーマリンク

ブラジルワールドカップ観戦記 への1件のフィードバック

  1. EGUCHI のコメント:

    なかなかの読み応え、素晴らしい旅でしたね。
    サッカーはど素人ですが、たまにブラジルの強さの要因として子供たちが広場で、路上でサッカーをやっているのを(好意的に)報道されているのを違和感を持ってみていました。ちゃんと学校に通って勉強できる環境の方がよいのではと。
    今回のワールドカップには反対の声も多かったようですし、この大敗は「そろそろサッカーだけのブラジルは卒業したら」ということではないんでしょうかね。

EGUCHI にコメントする コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です